紙の厚さについて

 印刷物を作る上でとても重要なのが紙の種類。紙にはコート紙やマット紙など数えきれないほどの種類がありますが、さらに厚さもまちまちです。私たちの業界では、「ある既定の寸法に仕上げられた紙1,000枚」のことを「1連」と呼びます。この1連の紙の重さを「連量(単位はkg)」といいます。同じ種類の紙なら、連量が多いほど厚いということになります。

 例えばコピー用紙や折込チラシくらいの薄さの紙は、連量73kg、厚さが約 0.07mm。また、はがきに使われる少し厚手の紙は連量150kg、厚さが約0.21mmです。ペラペラの紙ははがきに不向きですし、かといって厚すぎては切手代がかかり過ぎてしまいます。 さらに、紙の選び方によっては、クオリティの差が出てしまうこともあります。用紙の厚さによって、インキの乗りや乾きが異なり、刷り上がり、折りや製本加工など、仕上がりに非常に影響があります。また、どんな紙を選ぶかによって重厚感や高級感、手に取りやすい気軽さなどを演出することもできます。

マイクロメータ

 また、紙の厚みがどのくらいあるのかを知りたい場合は、「マイクロメータという計測器を使います。メーカーによってさまざまですが、最小の目量は0.01mmで、0~10mmの厚みまで計測できます。

 例えば、200ページの書籍があるとします。紙1枚が0.1mmだとすると、一冊分の本文の紙のみが10mm。そこに表紙やカバーなどの厚みを加え、「12mmぐらいかな」といった具合に完成品の厚さを算出します。縦に積んだ高さや重さがどれくらいかを計算することで、事前に配送トラックを手配したり、倉庫の保管スペースを確保したりすることができます。 印刷物を制作、発注する際には紙の種類だけでなく、厚さ選びも慎重に行うことをおすすめします。弊社では、お客様の用途や予算に合わせ、最適な印刷用紙をご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。