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製本の基本まとめ|印刷会社が教える製本の種類と最適な選び方【2026年版】

製本とは?

※本記事は、製本様式について(vol.1vol.2)の内容をもとに、再構成したまとめ記事です(2026年4月加筆修正)

冊子をつくる際、「どの製本にすればいいのか分からない」と悩んだことはありませんか?

製本は単なる仕上げ工程ではなく、
冊子の使いやすさ見た目コストを大きく左右する重要なポイントです!
選び方を間違えると、「開きにくい」「すぐ壊れる」「思ったより高くなった」といったトラブルにつながることもあります。

この記事では、製本の基本である「上製本・並製本」と、代表的な「綴じ方」の違い、さらに実務で役立つ選び方までをまとめて解説します。
これから冊子制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.製本の種類は? 〜上製本と並製本〜

まず押さえておきたいのは、
製本は大きく「上製本」と「並製本」の2種類に分かれます。

上製本(ハードカバー)

厚みのあるしっかりとした表紙で本文を包む製本です。
耐久性が高く、高級感があるため、長期保存を前提とした冊子に適しています。

【主な特徴】
・表紙が本文より大きく、保護性が高い
・丈夫で長期保存に向いている
・高級感のある仕上がり

向いている用途
記念誌、社史、写真集、美術書、卒業アルバム、辞書 など

長期保存を目的とした本や、上質な雰囲気に仕上げたい場合は上製本を選ぼう!

並製本(ソフトカバー)

並製本は、糊や針金などで綴じる比較的シンプルな製本方法です。
比較的コストを抑えやすく、大量印刷にも向いています。
ただし、並製本は1種類ではなく、「どの綴じ方を選ぶか」によって使い勝手が大きく変わるのが特徴です。

【主な特徴】
・軽くて扱いやすい
・コストが抑えやすい
・比較的に短納期で制作可能

並製本

カタログや会社案内など、多くの人に配布する冊子に向いているよ!

2.並製本|綴じ方の種類と特徴

並製本では、主に以下のような綴じ方が使われます。
それぞれ、開きやすさページ数の制限耐久性が違うので、用途に応じて選ぶことが大切です。

①無線綴じ

背の部分を接着剤で固める方法です。
現在もっとも一般的な製本方法で、会社案内やパンフレットなど幅広く使われています。
【主な特徴】
・比較的安価
・ページ数が多くても対応可能
・背表紙にタイトルを入れられる

【向いている用途】
会社案内/カタログ/冊子全般

②中綴じ

冊子の中央を針金で留めるシンプルな製本です。
【主な特徴】
・コストが安い
・短納期に対応しやすい
・大きく開きやすい

【向いている用途】
ページ数の少ないパンフレット/広報誌

③糸かがり綴じ

糸でしっかりと綴じる方法で、耐久性が非常に高いのが特徴です。
【主な特徴】
・開きやすい
・長期間の使用に向いている
・コストは高め

【向いている用途】
辞書/長期保存する書籍

糸かがり
④アジロ綴じ

無線綴じの一種で、背に細かい溝を入れて接着する方法です。
【主な特徴】
・無線綴じより強度が高い
・コストと耐久性のバランスが良い

【向いている用途】
一般書籍/中〜長期使用の冊子

あじろ綴じ

【point】後加工で印象は変えられる!?
並製本でも
• 箔押し(金属製の版を用いて熱と圧力で箔を用紙に転写する印刷加工)
マットPP(印刷物の表面に光沢(ツヤ)を抑えたフィルムを貼る方法)
などを使えば高級感アップ可能です!

3.製本の選び方(実務で使える3ステップ)

上製本と並製本、どう選べばいい?

製本は「なんとなく」ではなく、条件から選ぶことで失敗を防げます。

STEP1|ページ数で決める

例えば…
〜48ページ程度  →  中綴じ
40〜200ページ  →  無線綴じ
長期保存  →  糸かがり

ページ数は製本選定の基本条件です! 無理な製本は「開きにくい本」になるので注意。

STEP2|用途で決める

例えば…
長く残したい  →  上製本
配布したい  →  並製本
見開き重視  →  中綴じ

保存用か? 配布用か? 読みやすさ重視か? 見た目重視か?
「どう使われるか」を考えることが重要です。

STEP3|予算・納期で決める

例えば…
安く・早く  →  中綴じ、無線綴じ
品質重視 →  上製本
繰り返しよく開く冊子にしたい  →  糸かがり、アジロ綴じ
バランス型(低コスト・ある程度の品質も…)  →  無線綴じ

仕様を決める際は、目的とコスト、納期のバランスを取ることがポイント!

よくある失敗

実際の現場でも、こんなケースは少なくありません。

「デザイン優先で、開きにくい本になってしまった」
 見開きの写真がノド(本の中央)に入り込み、肝心な部分が見えづらくなってしまうことがあります。

「コスト重視で、仕上がりが安っぽく見えてしまった」
 用途に対して製本が合っていないと、全体の印象に影響します。

「ページ数と製本方法が合っていなかった」
 中綴じは4の倍数ページが必要なため、ページ数に制約があります。
 また、ページ数が多くなると、中央にいくほどズレ(いわゆるドンブリ現象)が発生し、断裁時に端が切れてしまうこともあります。

製本はあとから変更しにくい工程なので、
最初に少し意識しておくだけで、こうしたトラブルは防ぐことができます。

まとめ|製本は「設計」で決まる

製本は単なる「本の仕上げ」ではなく、
目的や印象を左右する重要な要素です。
・上製本:高級・保存・耐久性(=残すための本)
・並製本:低コスト・短納期・大量向き(=届けるための本)

目的構成製本 の順で考えると、最適な製本選びができる近道です!

用途に応じて最適な製本を選ぶことで、
冊子の価値や伝わり方は大きく変わります!


特に冊子制作に慣れていない場合は、デザインが固まってからではなく、
「企画段階」で印刷会社に相談するのがおすすめです。無駄なコストや手戻りを防ぎ、より目的に合った冊子づくりができます。

岐阜・愛知で冊子印刷や製本についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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